よくある質問


 よくある質問

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受診の方法

初診の場合はどのようにしたらいいでしょうか?

診察がご希望の場合は、まず当院(098-894-3646)にお電話ください。ただし電話での受付時間中(午前診が9:00~11:30、午後診は2:30~5:00)にお願いします。 予防接種の申し込みは、午前9時から午後5時まで受け付けています。
話し中のことがありますので、申し訳ありませんがその場合はしばらくしてから再度お電話ください。

Web受付とは何ですか?
再診の方がWeb(インターネットが使える場。主に携帯やパソコン)から診察日の当日の受付を時間順で予約するシステムです。当日のみで、翌日以降の受診予約はできません。
いくつかそのようなシステムがありますが、当院ではCheck-On(チェック・オン)という予約システムで運用しています。
午前診は午前8時から午前11時半まで、午後診は午後2時15分から5時までの受付です。診察の順番が近づいたら自動で携帯に連絡しますので来院ください。自分の順番まであと何人ぐらいかも確認できます。

診察時間枠が決まっているので受診できる人数には上限があります。また診察状況(検査や点滴が多いなど)で受診人数を制限して受付を早めに停止することがありますのでお含みおきください。


電話で順番の予約はできますか?
初診の方は電話でのみの受付となりますが、再診の方は電話でも順番の予約はできます。がただし、Webでの予約を促すためにも、Webでの受付開始時刻を電話での受付開始時より、午前診では1時間・午後診では15分早くしてあります。
電話を受けた時点で受付スタッフがパソコンで順番を入力をします。
以上の理由から、Webでの受付をお勧めします。


時間指定の予約はできますか?
Webや電話での時間指定の予約はできません。
小児科は、正確に一人何分間と診察時間が決まっている訳ではなく、診察の状況によりますので、時間指定は順番予約システムとは適合しないと考えます。
現行のシステムで「時間枠の予約」に変更することは可能なので、以前に一時考えてみたのですが、時間枠を大きく(例えば1時間)すると時間枠の意味がなく、また小さくする(例えば15分間)すると、その時間帯の来院が遅れた方を遅い時間帯に回すことができなくなり、そのような方はキャンセルするしかなくなります。
そのような予約システム運用方法が、診察を希望する方にとって、現状の「時間順予約」より勝るとは到底考え難い、と結論を出しました。
現状としては、現在の「順番順予約」がベストだと考えています。


予防接種の予約はどうしたらいいですか?
電話(098-894-3646:診療日の午前9時から午後5時まで)で、あるいは受診した際に受付スタッフに、準備の都合上予定の前日までに申し込んでください。当日のWebや電話、受付での申し込みはできません。 同時接種は種類に制限ありません。 2020年10月から、それまでの予防接種の間隔に関する規則が変更となり、「注射の生ワクチン(=MRワクチン、水痘ワクチン、おたふくかぜワクチン、BCG)同士では4週間以上あける(同時接種は可能)」だけとなりました。ですから、例えばロタワクチンを飲んだ次の日にBCGを接種する、ヒブや肺炎球菌の4回目の接種をした次の日におたふくかぜワクチンを接種する、が可能となりました。

現在は、電話と来院時の直接の申込の受付にしています。 予防接種も自動受付システムがあり、現在準備中です。

直接来院してもいいですか?
直接来院でも結構ですが、緊急の状態でなければ予約した方が優先です。その間待合で待ってもらうことになりますので、是非前もってお電話ください。

予約システムを導入したきっかけは、「朝早い時間帯に順番を取って一度家に帰って、また来院して待合で待つ」ということに私自身納得していないことと、「不要な院内感染を防ぐため」です。
そのための予約システムであることを理解いただきたいと考えています。


親は受診できますか?
子どもの診察と一緒に済ませて、自分自身が別の病院に行く手間と時間が省けます。
風邪や中耳炎・副鼻腔炎・胃腸炎などの感染症や喘息・アレルギー性鼻炎などのアレルギーなどは診察と投薬はできますが、当院は小児科ですのでそれを超えた対応はできません。お手数ですが、その場合は内科等を受診してください。


内科・小児科は受診していいですか?
「内科・小児科」を標榜している医院の医師は内科医です。逆に「小児科・内科」を標榜している医院は医師が小児科医です。まずこの違いをご理解ください。子供を「大人が小さくなっただけ」としか考えていない内科医もいます。内科の考えと小児科の考えは同じだとは限りません。
例えば心雑音です。小児科医では、「病的な心雑音がある」ときだけ「心雑音がある」と表現しますが、内科の先生は、心雑音が聞こえたら「心雑音がある」と表現をします。
ですから、「園医が内科医の保育園での健診で初めて心雑音を指摘された」方は、大抵の場合は「病的ではない心雑音」、つまり検査もフォローも必要ない心雑音なのです。

成人にしか適応がない薬も多いですので、「内科・小児科」で成人の薬を子供に出している例も結構あります。小児では、投与できる年齢に制限ががついていることが多く、それを内科の先生方が熟知しているとは到底思えません。
ですから、「内科・小児科」の受診はお勧めしません。




病気について

鼻水があるのですが、小児科と耳鼻科のどちらがいいでしょうか?
耳鼻科は基本的には英語でのENT(Ear:耳、Nose:鼻、Throat:のど)しか診ません。ですから、普通は聴診がありません。鼻水があるときは咳を伴う場合が多いですから、後鼻漏(鼻水がのどに落ちる刺激での咳)か気管支からの咳なのかどうかは、胸の聴診など全身の診察をした上での診断をする小児科がいいと思います。
鼻水だけでも単なる風邪やアレルギー性鼻炎かは、アレルギー専門医が診た方がいいと思います。
とは言え、最終的には保護者の選択・判断です。


ぶつぶつがあるのですが、小児科と皮膚科のどちらがいいでしょうか?
皮膚科は基本的には皮膚しか診ません。
ぶつぶつだけでしたら、小児科よりは皮膚科の方が詳しいはずですが、皮膚科医は主に成人が相手ですので、小児のぶつぶつに慣れていないことがあります。
たとえば溶連菌の感染症で発疹があるときは、全身の診察で初めて判ることです。
ぶつぶつがあって皮膚科を受診して、ステロイドなどを処方されて改善がなく当院を受診された方は溶連菌感染症が最も疑わしいので(手足口病の可能性もありますが)、迅速検査を実施して、陽性で溶連菌感染症が確定したら抗生剤を投与します。


鼻水がありますが抗生剤はいりますか?
黄色から緑色の鼻水であっても、普通はウィルス性ですから抗生物質は不要です。
特に朝の起き掛けには、鼻水に色がつく(緑色)ことが多いです。
透明な水のようなさらさらした鼻水が、起床時あるいは寝るときだけに多ければ、アレルギー性鼻炎だと思われます。
ドロドロしていて緑の色が付いた鼻水で腐ったにおいがする口臭がある方は、副鼻腔炎だと思われますし、中耳炎のときと同様に抗生物質を使った方が早く治ると考えます。


中耳炎も治療できますか?
小児科で、一般的な中耳炎の治療は可能です。

小児の中耳炎にはガイドラインがあります。ガイドラインは、誰がどこのクリニックに通っても同じ治療が受けられるように作られていますが、ガイドラインが必要な理由は、裏返せば「医療機関によっては違う治療であるのが現状である」ということです。
実際に多くの耳鼻科ではガイドラインに準拠した治療ではありません。
いきなりの鼓膜切開は論外だと考えます。

耳鼻科で鼓膜切開やチューブを留置する(チュービング)ときに、切開した穴が閉じないリスクをきちんと説明していないことが多いと思います。実際に鼓膜切開やチューブを留置した穴が閉じていない方がいますし、鼓膜の穴を閉じるには手術しかありません。そのような方は鼓膜切開をしたことと、その耳鼻科を受診したことを大変悔やんでおられます。ですら安易な鼓膜切開やチュービングには賛成できないのです。
また、中耳炎にはまず効果がない抗生剤(クラリスリスマイシン、セフゾン、バナンやホスミシンなど)を平気で処方する耳鼻科が多いのも現実です。
耳漏(耳垂れ)の細菌培養では、検査結果は原因菌だとは断定できません。
耳漏は耳道を通って流れてきますから、耳道にある常在菌も含んでしまいます。
それが判っていない耳鼻科医は、検査結果を見て最も多かった菌が、起因菌だと判断するわけです。

当院ではガイドラインの薬物療法に準拠した投薬をします。当院には鼓膜切開ができる設備がありませんしする気もありませんので、投薬で直します。でもほぼすべての中耳炎の患者さんは投薬のみで治ります。
つまり「鼓膜切開はほぼ必要ない」ということ、です。

それが私が皆様に伝えたいことです。


高い熱だとけいれんしますか?
熱に伴うけいれん(ひきつけ)を「熱性けいれん」と言います。普通は発熱してから48時間以内(特に24時間以内)に起こります。高熱だとけいれんし易い、あるいは熱が上がるときにけいれんし易い、というデータはありません。
熱性けいれんには、ある程度遺伝がありますが、複雑な遺伝形式だと考えらえています。
日本人には割と多くて、約8%の割合です。欧米では、3~4%と言われています。
熱性けいれんは、前触れがなくいきなり変な状態になります。眼は上転していることが多いのですが、一点を凝視しています。呼びかけても反応がないのが、けいれんの特徴です。けいれんが止まった後は、大体入眠します。
熱性けいれんで、舌を噛むこともありませんし、命を落とすことはありません。
普通は2~3分で止まりますが、もし5分以上続いたら救急車要請を考慮してください。
痙攣時に絶対してはいけないことは、「口に指を突っ込む」ことです。
痙攣時には相当強い力で噛みますので、指が損傷を受けます。また指を突っ込むことで嘔吐を誘うことがありますので、そうするとのどに嘔吐物が詰まる可能性があります。

悪寒(おかん)で震えるのをけいれんと間違うことがありますが、悪寒なら手でつかむと止まりますが、けいれんではつかむ力に抵抗して止まりません。


熱さましをつかわないとけいれんしますか?
熱さましを使っても熱性けいれんの発生は変わらないというデータがあります。従って、熱さましではけいれん予防ができません。
「熱さましを使わなかったからけいれんした」訳ではありません。ですから「けいれんが怖いから熱さましを積極的に使う」のは、間違いです。


熱性けいれんは「くせ」になりますか?
はじめて熱性けいれんを起こした子どもが次に熱性けいれんを起こす可能性は、統計的には30~40%程度です。つまりはじめて熱性けいれんを起こした子どもさんの3名のうち2名はその後熱性けいれんを起こさない(つまり、熱性けいれんが一生で一回だけ)ことになりますので、「くせになる」(つまり一度起こすと再発しやすい)は嘘です。

ちなみに熱性けいれんは、ある程度遺伝があります。複雑な遺伝ですが、おそらく遺伝だけでは決まらないと思っています。


熱性けいれんを予防する方法はありますか?
熱性けいれんは、普通は発熱してからけいれんを起こしますが、発熱前にけいれんすることもあります。親としては、わが子がけいれんしている姿は見たくないのは当然です。
熱性けいれんはたいていは1回か2回ですから、3回以上繰り返す場合、あるいはけいれんの時間が長い(5分間以上)のであれば、熱性けいれん予防の薬を考えてもよいと思います。予防薬は、主に座薬ですが飲み薬もあります。
ただし、その子供さんにとって量が多いと、ふらついたりして転倒する可能性がありますしあるいは興奮してなかなか寝付けない、という副作用が出ることがあります。当院では初めからやや少ない量を処方しますが、そのような症状があるかどうかを聞いたうえで、次の処方の量とします。
そのような方法でけいれんを見なくて済むのであれば、その方がよいと思います。


高熱が続くと「頭がやられる」のですか?
一般的には、高熱で脳の細胞が壊れることはありません。
感染症などでは感染に対して自分の体から炎症を防御するために熱が出るので、自分の体を壊すような自滅的なことを生物はしません。

ただし熱中症(脱水で汗が出ず、体温を下げることができない状態)で体温が42℃を超える場合には高熱のせいで細胞の障害が、また髄膜炎や脳炎等の脳の病気では、高熱のせいではなく病気のせいで脳に障害が起きる可能性が高いです。

脳は一度細胞に損傷を受けると再生しませんので、脳の損傷の部位のよって様々な後遺症が残ります。


発熱しているときに風呂に入ってはいけませんか?
発熱している時に風呂に入ってはいけないというデータはありません。寒い地域では「湯冷め」の可能性はありますが、沖縄で「湯ざめ」は考えられません。
風呂に入ったから、病気が長引いたり肺炎になったりする訳ではありません。
熱があって数日間風呂に入らないのは不潔ですから、むしろ短時間でも毎日風呂に入る方がさっぱりしていい、と考えます。
熱があるときもシャワーで、さっぱりとしてください。風呂桶に入ってもかまいません。




薬について

私(母親)がくすりを飲んだら授乳しない方がいいですか?
特殊な薬(抗がん剤など)ではなく風邪薬や整腸剤・鎮痛解熱剤などの一般的な薬は、授乳中の母親が内服をしても哺乳をする赤ちゃんにその影響が出ることはありません。

薬は内服して、胃や腸の粘膜で吸収されて心臓にもどり、それが血液で運ばれて炎症部位に達して効果を発揮します。
薬剤の濃度は、血液から母乳にその薬剤が移行するときに極端に減ります。その母乳の中の薬剤は、赤ちゃんが母乳を消化・吸収する際にまた極端に減って血液に取り込まれますので、授乳中の母親が薬を飲んでも哺乳した赤ちゃんに薬の効果が出ることはありません(赤ちゃん自身に影響がある程の薬の血中濃度が決してないということです)。

ただそうは言っても気になる方は、授乳直後に薬を飲むと、次回の授乳までの時間が最大となりますので、次回の授乳の際に母乳に含まれる薬剤が最少になります。
アメリカの本(Drugs in Pregnancy and Lactation;妊娠・授乳中の薬剤)にそのように書いてあります。


上手に薬を飲ませる方法はありますか?
赤ちゃんや小さな子供が嫌がる理由は、味やにおい、舌触りです。
まず多少ミルクなどを与えて薬が直接胃の粘膜に当たらないようにして、食前あるいは哺乳前に飲ませてください。
粉薬だけなら、市販されている内服補助用のゼリーや薬剤として処方できる味付け用の甘いシロップなどに溶かしてあげるのがいいと思います。
冷たいものに混ぜると味覚が麻痺しますので、冷たいものを利用するのも一つの手です。
薬剤にはいくつかの形態がります。
経口薬の場合には、シロップ・粉薬・錠剤しかありません。
甘い味が嫌いな方は、最終的な方法として、錠剤をつぶして粉にする方法があります。


保育園では薬を飲ませてもらえないのですが、どうしたらいいでしょうか?
保育園で園児には薬を与えないところが増えています。保育園での投薬は、本来保育士さんの仕事ではありません。薬を飲ませて何かあったらその飲ませた人の責任になるし、また「あげ間違い」が結構多いのも現実です。

そのため当院では投薬は、基本的には一日1回または2回の薬を選択するようにしています。どうしても一日3回の薬が必要な場合は昼の投与が可能かを必ず聴きますので安心してください。

保育園に通っていて保育園で投薬ができず、どうしても一日3回の薬が必要な場合は、「朝、帰宅後、歯磨き前」の「変則一日3回法」をお勧めします。


どうしても薬をのんでくれません。
薬によっては口から以外の経路での投薬方法があります。
よく使われるのは、喘息発作時のテープ(シール)です。鎮痛解熱剤の座薬は肛門からです。

口以外の経路での薬剤は限られていますので、薬の形態(粉、シロップ、錠剤など)や溶かすもの(ゼリーやシロップなど)、投与時間帯(食前または哺乳前、食事中あるいは哺乳中、食後)の工夫をしてみるようにしましょう。

どうしても嫌がる場合には、薬をあげること自体が子供さんと保護者にとってのトラウマとなりますので、飲める薬剤のみで構いません。


熱さましは使うべきでしょうか?
熱さまし(解熱剤:げねつざい)は熱を下げるだけの対症療法であり、病気をなおす薬ではありません。

感染症で熱が出るのは、体に入ったウィルスや細菌は平熱で最も増えやすいので、それらの増殖を防ぐために自分自身が放つ炎症物質のせいで熱が出るのです。ですから体にとっては「ウィルスや細菌が増えにくくする」ことになります。

その炎症物質を抑えるのが解熱剤ですから、解熱剤の欠点は、「ウィルスや細菌が増えにくくなる」効果が減ることによって病気の治りが遅れることです。
実際にそのようなデータがあります。

利点としては、多少体温が下がることで、少し元気が出て楽になることです。
この欠点と利点をいつもてんびんにかけてどちらを取るかで解熱剤を使うかどうかが決まりますので、元気であれば解熱剤を使う理由がありません。
一般的には「38.5℃を超えてぐったりしていたら使う」ですが、保護者が欠点と利点をてんびんにかけて判断して決めればよいと思います。
解熱剤の目標は「4~6時間の間、体温を1℃から1.5℃下げる」であって、平熱にすることではありません。
例えば40℃のときに解熱剤を使って39℃になったら「まあまあ効いている」、38℃になったら「よく効いている」となります。

最後に、解熱剤の成分で薬剤性の肝炎になる可能性があります。薬剤性肝炎では、診察では分かりませんので、解熱剤の使用は必要最小限にして、決して「38.5度を超えたから使う」ことがないようにしてください。
解熱剤は、座薬・粉薬(顆粒)・シロップ・錠剤の形態があります。




予防接種・健診

時間帯は決まっていますか?
診療日の午後1時から3時までの時間帯が、予防接種と健診の時間帯です。
その時間帯には一般診察の患者さんがいませんので、院内感染はありません。
一般診察の時間帯に予防接種・健診をすることは可能ですが、風邪などの感染症の患者さんと待合で一緒になることになりますので、院内感染のリスクはあると思います。


同時接種は可能でしょうか?
何本でも構いません。
例えば4種混合ワクチン(DPTP)は4種類(D;ジフテリア、P;百日咳、T;破傷風、P;ポリオ)のそれぞれがしっかりと免疫が付くのが判っているので、4種類混ぜて作ってあります。ひとつずつ別々に接種するよりもはるかに効率的です。肺炎球菌ワクチンは13価です。
ですから、例えば「3本までしか同時接種しない」考えと4種混合ワクチンを接種するのは、考え方に矛盾があります。
外国では既に5種混合(4種+ヒブ)や6種混合(5種+B型肝炎)がある時代です。日本のワクチンの事情は世界から見たら、実は遅れていて「世界に追いついた」訳ではありません!


予防接種のあとに風呂にはいっていいですか?
予防接種の後は、生活は普段通りで何の制限もありません。接種した跡に貼る出血を防ぐテープをはがして入浴してください。接種部位を洗っても構いません。

接種後にもむ必要はありますか?
もむ必要は全くありません。もむことで抗体が増えるというデータはありません。

接種後気をつけることはありますか?
特にありません。
接種した当日あるいは翌日に発熱するあることがありますが、半日間程度(せいざぜい1日間)で平熱になりますので、経過だけを見てればよいと思います。もし2日間以上発熱が続けばそれは予防接種の副反応での発熱ではないので、その場合は受診が必要です。

接種部位での免疫反応の結果としての腫れや発熱ですから、免疫反応であるかぎり腫れや発熱を完全になくすことは理論的にはできませんので、前回接種で腫れや発熱があっても予定通りの接種をしてください。


薬を飲んでいますが、予防接種はできますか?
風邪や中耳炎・腸炎などの感染症や、喘息やアレルギー性鼻炎での薬など、よく処方される一般的な薬を内服していても普段通りの生活ができていれば、当院ではまったく問題にしていませんので、予定通りに接種をしてください。

それらの薬剤が予防接種の成分に対して影響しませんし、予防接種をしたから症状が悪化することもありません。
多少の鼻水などで予防接種を遅らせると、その間にその病気にかかってしまうリスクがありますので、予防接種を後回しにする利点は全くありません。予定通りに予防接種を受けてください。


保護者も予防接種はできますか?
子供さんと一緒、あるいはそうでなくても可能です。
特にインフルエンザの予防接種や、風疹の接種など、保護者の方一名でも予防接種はできます。
あくまで「保護者」の方ですので、子供さんが受診されたことがない成人の方の予防接種は受付をしていません。




診察について

親が付いてこないといけないでしょうか?
原則的には大きな子どもさんであっても、保護者(親でなくてもよい)は同伴は必要です。それは、監視している保護者の判断や洞察が、患者さん本人よりは優れているはずだからです。
最初の基本情報は重要です。

小さな子供さんで、親が仕事でどうしても来院できずに普段面倒をみていない近親者が連れてくる場合には、簡単なメモでいいですから、いついつどうした、という子供さんの状態が判るものを診察時に提示してください。
それがよりよき診断につながりますから。


検査や点滴はできますか?
基本的な血液検査や各種迅速検査(溶連菌、インフルエンザ、アデノウィルス、RSウィルス<ただし0歳児のみ保険適応>、マイコプラズマ抗原)は、検査終了後10~20分間で結果がでます。
血液検査では、貧血の疑いやアレルギー検査では採血後の数日後に、発熱が続いて肺炎等を疑った場合は簡易検査ですが15分間程度で結果が出ます。

また嘔吐が続くときなど水分摂取が充分にできないときの水分補給の点滴や、発熱が続いて血液検査があまりよくないけれども入院するほどでもないときの抗生剤の点滴は可能です。
ただクリニックですし大きな病院の救急外来ではありませんので、夕方の遅い時間帯からや点滴はしません。

検査や点滴が必要そうな状態であれば早い時間帯に来てください。
また大人や小中学生とは違って、小さな子供や赤ちゃんの点滴は予想以上に難しいので、点滴の作業には少し時間がかかることをお含みおきください。


RSウィルスの検査はできますか?
0歳児のみが保険での検査ができます。
1歳以上のRSウィルス抗原検査は実費になります。
RSウィルスは主に赤ちゃんでの細気管支炎で重症化する可能性がありますが、検査で陽性であっても陰性であっても細気管支炎での処方は同じです。
またSウィルスだけが細気管支炎が重症化するわけではありません。
つまり診察で細気管支炎と診断したら、RSウィルス抗原の迅速検査をしてもほとんど意味がないのです。
また1歳以上ではRSウィルス感染は、単なる風邪の原因のウィルスなので、検査をする意義がありません。
1歳以上でぜーぜーしているときにRSウィルス抗原検査が陽性であっても、それは細気管支炎ではなくぜんそくの発作の可能性が大きいのです。
RSウィルス抗原検査が陽性だからぜーぜーしているということではありません。
以上から、1歳以上での自費で乃Sウィルス抗原検査はお勧めはしません。


レントゲンは撮れますか?
レントゲンの装置は置いていませんので、撮れません。
また心電図やエコーの機械も置いていません。


どのように診察するのですか?
診る順番は大体決めています。
胸、背中の聴診、必要があれば腹部の聴診と触診、頸部の触診、耳鏡での耳の診察、最後に口腔内とのどを見る、の順です。

小さな子供の固定はできれば保護者自身がよいのですが、慣れていない場合には看護師が補助として固定します。しっかりと固定しないと耳や口内がしっかりと見えないためです。耳鼻科でのトラウマになるような数人がかりの固定ではありません。