4種混合ワクチンについて
4種混合ワクチン(ジフテリア、百日咳、破傷風、ポリオ;DPTP)が2024年末に生産中止、2025年2月に販売も中止となり、今後は入手できなくなりました。
2024年4月から、4種混合とヒブの混ざった5種混合ワクチン(5種混合の中のヒブは、単独ヒブワクチンと全く同じ株ではありません)が生後2か月から使えるようになり、それを定期接種として使用するようになりましたので、2024年2月以降生まれの方は5種混合を接種しているはずです。
それ以前に生まれた方は、4種混合とヒブを接種していますが、4回目の4種混合とヒブを接種するときには5種混合を使うようにと厚生労働省からの指示が最近出ました。
ヒブの4回目の接種は通常ですと1歳になってからで、1歳の予防接種のMRや水痘、肺炎球菌やおたふくかぜと一緒に接種する方が多かったですし、4種混合は通常ですと3回目の接種から1年後以降ですから、1歳4か月以降に接種をしていました。
2023年8月頃から2024年1月までに生まれた方で、すでにヒブの4回目を接種していて、4回目の4種混合の接種がまだ、という方はかなりいるはずですが、その方は4種混合の在庫があるうちにはそれを接種すればよいのですが、在庫がなくなったら接種が不可能となりますし、その代わりの策もありません。
「そういう方は5種混合を打ったらいい」のは確かにそうなのですが、ヒブが5回目ということになって国や役所は公費の負担を認めない(規定回数以降は公費の負担がない)ので自費になりますし、またヒブが一回多くなります(規定回数より多くなっても特に症状は出ないと思いますが)、それが最も現実的な「救済策」だと思われます。
また、流通は少ないのですが、4種混合以前に使っていた3種混合(ジフテリア、百日咳、破傷風;DPT)と単独ポリオ(4種混合や5種混合で使われているポリオ株とは種類が違います)を接種する方法もあるとは思いますし、それが本来の救済策としては理にかなっている思うのですが、公費の負担がない(=自費)のと、2本を接種すればかなり高額となりますので、あまり現実的ではないと考えます。
個人的には5回か6回は接種をした方がよいと考えている百日咳やポリオが、4回目の4種混合が接種できない方は、一生で3回しか接種をしないこととなり、成人中心に流行している百日咳やいまだに世界中から根絶できていないポリオが増えないかどうか不安です。
当院も4種混合の在庫が少なく、通っていらっしゃる方を優先しますので、今後は新患の患者さんでの4種混合ワクチン接種の受付はしません。
5種混合ワクチンが使えるようになったときには、「4種混合とヒブを接種し始めた方は、最後までそのように接種するように」と「指導」してきたのに、突然その方針を翻して「4回目は5種混合でもよい」と最近代わったのは、4種混合が足りないからだ、と思われます。
「足りない」というのは「絶対数が足りない」ということで、4種混合が接種できない方が必ずいる、ということです。
印象としては、少なからずいる、と思います。
なので、当院では、1歳になってヒブの接種を希望の方は、4種混合を接種するころまで待ってもらって、そのタイミングで5種混合を接種するように勧めています。
以上の理由から、上記の年齢辺りの方は親子手帳を見ていただき、ヒブは接種していても4種混合はまだ接種をしていない方は、早めに予約をしてください。
2024年4月から、4種混合とヒブの混ざった5種混合ワクチン(5種混合の中のヒブは、単独ヒブワクチンと全く同じ株ではありません)が生後2か月から使えるようになり、それを定期接種として使用するようになりましたので、2024年2月以降生まれの方は5種混合を接種しているはずです。
それ以前に生まれた方は、4種混合とヒブを接種していますが、4回目の4種混合とヒブを接種するときには5種混合を使うようにと厚生労働省からの指示が最近出ました。
ヒブの4回目の接種は通常ですと1歳になってからで、1歳の予防接種のMRや水痘、肺炎球菌やおたふくかぜと一緒に接種する方が多かったですし、4種混合は通常ですと3回目の接種から1年後以降ですから、1歳4か月以降に接種をしていました。
2023年8月頃から2024年1月までに生まれた方で、すでにヒブの4回目を接種していて、4回目の4種混合の接種がまだ、という方はかなりいるはずですが、その方は4種混合の在庫があるうちにはそれを接種すればよいのですが、在庫がなくなったら接種が不可能となりますし、その代わりの策もありません。
「そういう方は5種混合を打ったらいい」のは確かにそうなのですが、ヒブが5回目ということになって国や役所は公費の負担を認めない(規定回数以降は公費の負担がない)ので自費になりますし、またヒブが一回多くなります(規定回数より多くなっても特に症状は出ないと思いますが)、それが最も現実的な「救済策」だと思われます。
また、流通は少ないのですが、4種混合以前に使っていた3種混合(ジフテリア、百日咳、破傷風;DPT)と単独ポリオ(4種混合や5種混合で使われているポリオ株とは種類が違います)を接種する方法もあるとは思いますし、それが本来の救済策としては理にかなっている思うのですが、公費の負担がない(=自費)のと、2本を接種すればかなり高額となりますので、あまり現実的ではないと考えます。
個人的には5回か6回は接種をした方がよいと考えている百日咳やポリオが、4回目の4種混合が接種できない方は、一生で3回しか接種をしないこととなり、成人中心に流行している百日咳やいまだに世界中から根絶できていないポリオが増えないかどうか不安です。
当院も4種混合の在庫が少なく、通っていらっしゃる方を優先しますので、今後は新患の患者さんでの4種混合ワクチン接種の受付はしません。
5種混合ワクチンが使えるようになったときには、「4種混合とヒブを接種し始めた方は、最後までそのように接種するように」と「指導」してきたのに、突然その方針を翻して「4回目は5種混合でもよい」と最近代わったのは、4種混合が足りないからだ、と思われます。
「足りない」というのは「絶対数が足りない」ということで、4種混合が接種できない方が必ずいる、ということです。
印象としては、少なからずいる、と思います。
なので、当院では、1歳になってヒブの接種を希望の方は、4種混合を接種するころまで待ってもらって、そのタイミングで5種混合を接種するように勧めています。
以上の理由から、上記の年齢辺りの方は親子手帳を見ていただき、ヒブは接種していても4種混合はまだ接種をしていない方は、早めに予約をしてください。